2013年12月11日水曜日

中国:有毒濃霧がもたらした5つの益…国営テレビが主張、中国人の団結が促された

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●10日、中国の大気汚染に対し、中国共産党機関紙・人民日報傘下の環球時報は「大気汚染による見通しの悪さは、ミサイルの照準を狂わせ、軍事の防衛面ではむしろプラスになる」と報道した。写真は8日の上海市。


サーチナニュース  2013/12/10(火) 10:05 

【中国BBS】有毒濃霧がもたらした5つの益…国営テレビが主張

  中国で深刻化している大気汚染問題について、中国国営の中央電視台はこのほど、有毒な濃霧が国民の団結を促すなどの「利益」をもたらしたとする論評を発表した。

  論評では有毒濃霧によって、
1].中国人の団結が促された、
2].濃霧を前にすべての中国人が平等になった、
3].環境意識が高まった、
4].濃霧を題材にしたジョークがはやるなど中国人をよりユーモラスにした、
5].気象や化学に対する知識が深まった、
という5つの益を挙げているが、本気で言っているのか疑いたくなる自虐的な内容だ。

  同論評に対して、中国人ネットユーザーたちはどのような反応を示しているのだろうか。
 中国大手検索サイト百度の掲示板を覗いてみると、中国のネットユーザーから非難の声が続々と寄せられており、

★.「節操はないのか! なんて厚い面の皮なんだ!」
★.「この論評を発表した奴らはみんな地獄へ落ちろ!」

  など、かなり厳しいコメントが相次いだが、当然の反応と言えよう。
 多くの中国人は、政府の大気汚染対応の遅れにいら立ちを強めており、不満をそらそうとするかのような論評にさらに怒り心頭のようだ。また、

★.「中央電視台を潰せ!」

  との書き込みもあったが、“共産党を倒せ”とは言えないため、このような表現になったとも考えられる。しかし、厳しいコメントばかりというわけでもなく、

★.「国営テレビは大便ですら良い香りに変えてしまうだろう」

  など、皮肉を込めたコメントも少なくなかった。
 さすがに同論評の主張はあまりにも苦しいとしか言いようがない。
 国民の不満を緩和させようとする意図についても多くの人に見透かされているようで、同論評を額面通り受け止めた中国人はほとんどいないようであった。



レコードチャイナ 配信日時:2013年12月10日 23時10分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=80308&type=0

<中華ボイス>
大気汚染は「軍事防衛に有利」
=共産党関連紙が利点をアピール、その真意は?―中国

 2013年12月10日、近日中国の大部分の都市で発生している大気汚染。
 生活や身体に著しく影響することから庶民の多くが注目する問題でもある。
 多くの人は外出時にマスクを着用するなどの対策を行っている。

 中国の大気汚染に対し、中国共産党機関紙・人民日報傘下の環球時報は
 「大気汚染は健康に悪影響を与え、見通しの悪さは日常生活にも支障をきたす。
 ところが戦場においては必ずしも悪いことばかりではない。
 大気汚染による見通しの悪さは、ミサイルの照準を狂わせ、軍事の防衛面ではむしろプラスになる
と報道した。
同報道は大気汚染のイメージアップとも取れるが、その真意は分からない。



レコードチャイナ 配信日時:2013年12月13日 8時40分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=80446&type=

中国の大気汚染は「60年代の英国よりマシ」、
ノーベル化学賞受賞者が見解―中国メディア

 2013年12月11日、今年のノーベル化学賞受賞者である米国の理論化学者マイケル・レビット氏はこのほど取材に応じ、
 「中国は旅行に適しており、
 大気汚染が原因の煙霧をそれほど心配する必要はない
との見方を示した。
 広州日報が伝えた。

 レビット氏は、北京市や上海市を訪問したことがあるだけでなく、汽車に乗ってチベット自治区ラサ市や青海省西寧市などにも行ったことがあるといい、
 「中国北方の食べ物が好き。一番好きなのは四川料理で、辛いのも問題ない。
 山東省青島市の青島ビールも気に入っている」
と語った。

 また、
 「中国が好き。
 中国は旅行の価値がある国。
 それに、中国人はとても親切」
と絶賛した。
 多くの人が中国の大気汚染を懸念していることに関して、レビット氏は、
 「中国の生態環境にとても注目している。
 大気汚染が原因のスモッグは深刻で、1960年代のロンドンと同じ。
 でも、あの時代のロンドンより、中国のほうがまし
との見方を示した。
 
米国、英国籍の二重国籍を持っているレビット氏は1947年、 南アフリカのプリトリアで生まれ、1971年に英国ケンブリッジ大学で博士号を取得した。現在はスタンフォード大学で教授を務めている。

(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/武藤)



レコードチャイナ 配信日時:2013年12月16日 14時47分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=80559&type=0

「呼吸することが苦痛」、スモッグで中国人の生活習慣が変化―中国

 2013年12月15日、新華網によると、中国各地で慢性化している大気汚染が原因のスモッグによって、人々の生活習慣までもが変化している。

 スモッグは中国全土に広がっており、2013年第3四半期(7-9月)にはついに全国74都市のうち70都市にまで拡大。
 スモッグは中国北部の都市での話だととらえられていたが、これまで大気がきれいだとされてきた福建省や江蘇省、浙江省のほか、広西チワン族自治区の首府・南寧市のような自然にあふれた都市にも大気汚染は広がっており、中国人にとって「霧に包まれた生活」は当たり前になりつつある。

 たいていの人は、以前は朝起きるとまずメールやミニブログをチェックしていたが、現在は大気汚染速報を見て、歩いて出勤するか車で出勤するか、戸外へ出かけるか否かを決めるのが日課になっている。
 親たちは子どもを遊びに行かせる時間を減らしたり、マスクを着用させたりするなどの配慮が必要になった。
  ある人は「たまに空気がきれいな日があると宝くじにでも当たったような気分になる」と話す。

 スモッグの主な原因は汚染物質の排出過多であり、中国政府は取り締まりを強化するほか、環境保護部門は大気汚染が深刻な場合は学校の授業を取りやめたり、勤務時間を短縮、戸外での作業を禁止したりするなどの措置をとっている。
 「呼吸することの苦痛」に中国の人々は自らの生活を顧みるようになっている。






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