●11月30日、米ラジオ局ボイスオブアメリカ中国語版サイトは記事「日本は防空識別圏問題で中国との対話を望む、韓国は防空識別圏拡大を計画か?」を掲載した。写真は離於島(中国名・蘇岩礁)。
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レコードチャイナ 配信日時:2013年12月1日 16時57分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=79881&type=0
<防空識別圏>中国に対抗、韓国は防空識別圏拡大を検討―米メディア
2013年11月30日、米ラジオ局ボイスオブアメリカ中国語版サイトは記事
「日本は防空識別圏問題で中国との対話を望む、韓国は防空識別圏拡大を計画か?」
を掲載した。
29日、日本の菅義偉官房長官は中国の防空識別圏問題に言及。
現時点では日本側の警戒に変化はないと発言した。
中国の一方的な防空識別圏策定に日本など国際社会は批判を強めている。菅官房長官は、今後も冷静に、そしてきっぱりと日本側の立場を伝えていくのが日本の基本的立場だが、対話の門はいつも開いていると発言している。
一方、韓国は中国に対抗し、自国の防空識別圏を拡大することを検討している。
中国の防空識別圏が韓国が領有権を主張している離於島(中国名は蘇岩礁)上空まで覆っていることに遺憾の意を表明。
韓国側も対抗して離於島をカバーするよう防空識別圏を拡大することを検討している。
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レコードチャイナ 配信日時:2013年12月1日 16時0分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=79877&type=0
韓国も防空識別圏を拡大、日中韓の三つどもえの様相に―米華字紙
2013年11月29日、華字紙・多維新聞は、中国が設定した防空識別圏への対抗策として、韓国政府も防空識別圏を日本と中国の範囲にまで拡大することを検討していると伝えた。
消息筋によれば、韓国政府内では拡大の必要性についてはすでに合意しており、現在は具体的な範囲策定の協議中であるという。
韓国メディアによれば、中国政府が独自に防空識別圏を設定した後、韓国国防省も自国の防空識別圏を拡大するために検討を開始。早ければ年内にも具体的な案を発表する。
関係者によれば、韓国政府は一方的な設定により周辺国家との摩擦を招くようなことはせず、現在、周辺国家にどのように通知するかという問題について政府内で話しあいがなされている。
新たな防空識別圏の案は3~4パターンあるとみられているが、どの案になっても中国と管轄権を争っている離於島や、日本の防空識別圏に含まれる馬羅島などが範囲に含まれることは確実視されている。
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問題は中国が南シナ海にも同様な防空識別圏を設定する予定でいることである。
南シナ海の領有圏は複雑に入り組んでいる。
もしここに東シナ海と同様に中国が強引な防空識別圏を設定するとどうなる。
韓国が出てきたよう、lここでも各国の主張が入り乱れることになる。
ただ、ここは東シナ海のように日本や韓国のように充分な空軍を保有している国はない。
スクランブルをかけられるような航空機を保有している国はない。
よって中国が設定してもそれを犯すような国はない。
だが、将来のことを考えると、中国の行動によって将来の利害を見据え各国が自国の識別権を設定する可能性は大きい。
さらにはその設定した識別圏を守るために、これまでのほほんと過ごしてきた
周辺各国が中国を念頭において軍拡に走る
可能性は大きい。
もしそうなるようなら、今回の中国の防空識別圏は日本をターゲットにしていたであろうが、波紋はアジア各国に広がることになる。
中国はまた大きなミスをやったことになるかもしれない。
大国化したはいいが、大国の意味を把握できていないということになる。
大国になればなるほど頭をたれねばならないのに、逆に傲然と顔を上げた成金外交になってしまっているのかもしれない。
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レコードチャイナ 配信日時:2013年12月1日 19時10分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=79880&type=0
海南省に空母用軍港が完成、南シナ海の制空権保持のかなめに―中国紙
●11月30日、新京報は記事「空母・遼寧号、初めて海南省三亜市の某軍港に停泊」を掲載した。山東省に続き海南省にも空母用の軍港が完成した。南シナ海をにらむ拠点となる。写真は中国の空母。
2013年11月30日、新京報は記事「空母・遼寧号、初めて海南省三亜市の某軍港に停泊」を掲載した。
南シナ海での演習のため26日に山東省青島市の母港から出港した中国の空母・遼寧号。
29日、海南省三亜市の軍港に停泊した。
三亜市の軍港も空母拠点用に整備されてきたもの。軍事専門家・宋忠平(ソン・ジョンピン)氏は米国が3カ所の空母用の軍港を持っているように、中国も2~3カ所の拠点が必要だと話した。
今回の停泊で山東省に続き海南省の軍港の整備が完了したことを意味する。
中国南部に位置する三亜市は海洋領土紛争を抱える南シナ海への玄関となる。
宋氏も空母が巡回すれば南シナ海全域で制空権を取ることが可能であり、三亜市の軍港は南シナ海の主権防衛に有益だと話している。
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レコードチャイナ 配信日時:2013年12月4日 7時37分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=79980&type=0
新しい防空識別圏を目論む中国、南シナ海の領有権主張で―英紙
2013年12月2日、英紙フィナンシャル・タイムズ(中国語版)は、南シナ海の領有権を主張するため、中国がさらに新しい防空識別圏を設定する可能性が高いと伝えた。
中国が11月23日に発表した防空識別圏の設定は、尖閣諸島の領有を主張する日本との関係をさらに悪化させた。
尖閣諸島をめぐる緊張が一気に高まる原因となった防空識別圏だが、中国が同時に明らかにした
「関連の準備作業が完了すれば、随時他の防空識別圏を設定する」
という点を見過ごすことは出来ない。
中国と周辺諸国の緊張関係が今後さらに拡大することを意味するからだ。
シンガポール東南アジア研究所のイアン・ストーレイ氏は、
「中国がもし新たに防空識別圏を設定するならば、それは南シナ海北部と黄海の可能性が最も高い」
と指摘する。
中国の現行の国土地図上には、南シナ海の上に中国領土を示す9本線、いわゆる「九段線」が書き込まれている。
昨年、中国がパスポート上にこの「九段線」を描き、ベトナムやインドネシア、フィリピンの激しい抗議に遭っている。
ストーレイ氏は、中国が南シナ海全域を防空識別圏に設定することはないと予想。
南シナ海北部、とりわけ海南島周辺海域に設定するものとみている。
中国外交部のシンクタンク・南海研究院の呉士存(ウー・シーツン)院長は
「中国は新しい防空識別圏を設定する権利を有している。
だが最終的な設定には時間が必要だ」
と話す。
中国人民大学の国際関係問題専門家・時殷弘(シー・インホン)氏も
「中国が短期間で新たに防空識別圏を設定することはない。
なぜなら、南シナ海情勢は尖閣諸島ほど緊迫していないからだ。
だが、同海域の緊張が高まれば、状況は一変するだろう」
と指摘している。
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