2013年12月30日月曜日

靖国参拝とは[1]:「中韓専用瞬間接着剤」、 韓国と中国の蜜月状態を持続させるために?

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●30日、環球網によると、日本の安倍晋三首相が靖国神社を参拝したことについて、韓国の朴槿恵大統領が安倍首相を厳しく批判した。写真は靖国神社。

 靖国参拝を実行した意図は何か?
 幾つか挙げられるだろう。
 その中で最も大きなウエイトを持つのは、
 韓国の中国離れを阻止すること
だろう。
 おばさんは最近、親中国に少し迷いが出てきている。
 中国はおばさんの思うようには動いてくれないし、時には韓国に強く当たるようになってきている。
 また、ヨショをしていたメデイアもおばさんの頑なさに、少々苛立ってきている。
 もしこのまま進むとおばさんに迷いが生じ、中国の間に隙間風が吹くことにもなりかねない。
 安倍さんはそれはいかにしても阻止しないといけない。
 そこで使ったのが靖国参拝という切り札。
 これはまんまと成功した。
 これでもう、韓国が中国から離れることはない。
 日本にとっては、こういう中途半端にフラフラしている国がまわりにいるというのは目障りでしかたがない。
 中国にくっつけておけば安心していられる。
 言い換えると
 「靖国参拝」とは「中韓専用瞬間接着剤」だった
ということである。
 つまり、韓国が親中国化すればするほど、アメリカとの関係は自動的に疎遠にならざるを得ない。
 おばさんはシャカリキになるが、どうも最近、中国は韓国に冷たい。
 このままいくとおばんさんの立場が危うくなる。
 日本としてはアメリカとの関係を強固にして、韓国を外したい。
 それができなくても、韓国にウエイトをおくようなアメリカの動きは阻止したい。
 そこで使ったのが靖国参拝という手だ。
 アメリカは日本への反対意見を発表した。
 しかし、それ以上は踏み込まない。
 なぜなら、日本が「オバマの裏切り」によってアメリカに懐疑的になっていることを知っているからだ。
 韓国が中国に寄り添いはじめたいま、日本がアメリカを無視するようなことがあっては、アメリカのアジア戦略が崩壊する。
 アメリカは「日本をして、中国の抑えの石」にしたいという意図がある。
 余力がなくなってきたアメリカにとっては
 日本をアジアでのアメリカの肩代わりに使いたい
という戦略である。
 日本はそいうアメリカの意図をくんで靖国参拝という大芝居を実行したということだろう。
 靖国問題でアメリカが日本への意見を表明したのはこれがはじめてのことである。
 なぜなら、アメリカが原爆で一瞬にして20万人の生命を奪っている。
 この事情からして、アメリカは靖国問題には過去には介入していない。
 もしそれをやると、日本から人道上のとてつもない非難が日本から浴びせられることになる。
 日本はその非難行動を抑えており実行していない。
 そうすることにより、日本とアメリカの関係が保たれている。
 しかし、今回アメリカは日本を非難した。
 冷静にみて靖国参拝はどうみてもアメリカに関わりあうことではない問題である。
 ではなぜ、そんなことをしたか。
 過去に例のないことをアメリカがやった。
 ケネデイ大使の勇み足か。
 それともオバマのさしがねか。
 このへんはわからない。
 まさか、日本がそうしてくれるようにアメリカに頼んだか。
 もし外交上の動きとしてみるならこれは結構有力な説としてありえる。
 外交というのはウラで何がどんな思惑で動いているかわからない。
 おばさんのような動きはガキの発想で非常にわかりやすい。
 韓国はアメリカの意を得たとばかりに、日本非難を強めた。
 アメリカとしては基本的に同盟国としての日本と韓国が不仲になることは望んでいないということになっている。
 もしアメリカが本当にそういう方針なら、日本にそっぽを向かせるような日本非難は行わないはずである。
 しかし実際には、これまで行われなかった行動をした。
 これによって、
 韓国は日本との関係を断つほどになり、中国との蜜月関係を維持する
ことになった。 
 普通にみればこれはアメリカにとって利のあることではない。
 アメリカは知らん顔していてもよかったはずである。
 知らん顔していても大局に影響はなかったはずである。
 別に何も喋らなくても問題はなかったはず、つまり勇み足とも思えることをなぜやったのか。
 この辺が外交の面白さであろう。
 もしかしたら、
 日本とアメリカとの間に何らかの裏取引があったかもしれない
と勘ぐることができる。
 普天間基地の問題は前もってアメリカに知らされていたはずである。
 「こうこうこういう具合になります」と。
 とすれば、ここで靖国問題でアメリカが日本非難を行うというのはどう考えてもおかしい。
 つまり、日本がアメリカに非難してくれるように要請していた、と考える方がわかりやすい。
 結論をいうと、日本とアメリカ、そして靖国と普天間のからみの中で、アジア戦略が動いていたのではないかということである。
 もしアメリカの発言がなかったならば、またいつもの事、で終わってしまうことである。
 なのに
 「なぜアメリカは発言したのか」
である。


朝鮮日報 記事入力 : 2013/12/30 09:44
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/12/30/2013123000864.html

靖国参拝:安倍首相、普天間解決を念頭に強行?

 日本の安倍晋三首相が米国の反発を覚悟で靖国神社参拝を強行したのは、
 17年間にわたる普天間基地移転問題の解決という米国への「プレゼント」
を念頭に置いた行動だったのではないかとの分析が聞かれる。

 沖縄県の仲井真弘多知事は25日、安倍首相と会い、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設に向け、政府が提出した埋め立て申請を承認した。

 仲井真知事は27日、合意の事実を正式に発表した。
 発表前日の26日、安倍首相は靖国神社を参拝。
 米国務省は直ちに「失望した」とする声明を発表した。
 しかし、ヘーゲル米国防長官が普天間基地移転問題の合意について「決断を歓迎する」との声明を出した。

 ヘーゲル国防長官は
 「米日関係のレベルを一段階高めることができる。
 今回の決定は強力で持続可能な米軍の構築に寄与するだろう」
と述べた。
 靖国参拝問題で対立するかに見えた米日関係が「普天間」で一転して修復局面を迎えた格好だ。

 安倍首相は来月、国家安全保障局の初代局長に内定した谷内正太郎氏を米国に派遣し、米政府関係者に靖国参拝問題について説明し、両国の軍事協力強化についても話し合う予定だ。

 米国は靖国問題を意識し、安部首相を直接名指しこそしていないが、普天間基地の移転問題解決を引き出した安倍首相を高く評価するムードだ。

 産経新聞は「靖国参拝がなければ、オバマ米大統領が安倍首相に電話をかけ、感謝の意を伝えたはずだ」とした。
 戦略国際問題研究所(CSIS)のマイケル・グリーン上級副所長は、読売新聞のインタビューに対し
 「靖国神社参拝は米日同盟の根本的な関係には影響を与えないだろうが、
 普天間基地移転は両国関係をより一層発展させることができる
と指摘した。

 米軍基地を沖縄県外に移転すると公約した仲井真知事が、公約違反を覚悟で埋め立て申請を承認したのは、安倍首相の大盤振る舞いがあったからだ。
 安倍首相は25日、仲井真知事との会談で、沖縄に年間3000億円を支援することに加え、米軍基地内の環境保全や調査に関する新たな政府間協定の締結に関する交渉を始めることなどを提示した。
 しかし、沖縄県庁には27日、県民2000人余りが集まり、「公約に違反した知事は辞任しろ」などとスローガンを叫び、デモを繰り広げた。

 普天間基地の移転問題が解決されたことを受け、米国は安定的に使用できる基地を確保しただけでなく、米軍の再配置戦略を本格的に推進できることになった。
 米国は2006年に普天間基地を辺野古の埋め立て地に移転することで日本政府と合意するとともに、沖縄の米海兵隊の兵力約8000人を他の拠点地域に再配置し、日本の自衛隊の役割を強化する計画も同時発表した。
 しかし、普天間基地移転問題が頓挫し、米軍の再配置計画も棚上げとなり、両国の対立原因となっていた。

 一方、オバマ米大統領が来年4月に訪日するとの情報について、ワシントンの外交筋は「まだ確定していないことを日本側が広めたものだ」と述べた。



朝鮮日報 記事入力 : 2013/12/30 10:02
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/12/30/2013123001003.html

韓中による日本外しの外交日程、来年相次ぐ
韓国が日本との全外交日程を保留
習近平国家主席の来韓など韓中両国は蜜月

 日本の安倍晋三首相が26日に靖国神社を参拝して以降、韓国政府は日本との全ての外交日程を保留した。
 その影響で韓国・中国との蜜月と日本の孤立という構図が明確になっている。

 韓中両国は今年6月に朴槿恵(パク・クネ)大統領が中国を訪問し、習近平国家主席と会談を行い「韓中未来ビジョン共同声明」を採択するなど、外交チャネルを拡大してきた。
 11月には中国外交の実務を担当する楊潔チ国務委員が来韓し、韓国大統領府の金章洙(キム・ジャンス)国家安保室長とのルートも新たに設けられ、今月には両国の国立研究所による戦略対話、外交部と国防部(いずれも省に相当)の局長級による2プラス2外交・安全保障対話も行われた。

 来年も重要な外交日程が目白押しだ。
 上半期には習主席が韓国を訪れ、2回目の韓中首脳会談が行われそうだ。
 先月の楊国務委員の来韓では、両国政府間で習主席の来韓について話し合われていた。
 また首脳会談に先立ち、来年の上半期には中国の王毅外相が来韓する可能性も高まっている。
 韓国政府の当局者は
 「昨年4月に(韓国外交部の)尹炳世(ユン・ビョンセ)長官が北京に行き、そのとき韓中外相会談が行われたが、その後王外相はまだ韓国に来ていない。
 そのため近く王外相もソウルを訪れ、韓中外相会談が行われるだろう」
と述べた。

 来年はアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議が北京で開催される予定で、下半期には朴槿恵(パク・クネ)大統領が再び中国を訪問する。
 そのため両国によるさまざまなレベルの実務会談も当然増えることが予想される。

 ちなみに韓国の政府関係者の間では
 「日本とは首脳会談はもちろん、外相会談も議題にさえしにくい状況になった」
との見方が支配的だ。
 尹外相は今年4月に中国を訪問する際、日本を訪問して岸田文雄外相と会談を行う予定だった。ところが麻生太郎・副総理兼財務相が靖国神社を参拝したため、尹長官は訪日を取りやめ、その後は日本を訪問するスケジュールさえ組まれていない。
 先月は日本の防衛省が韓国国防部に「国防当局間交流」を要請し、実務レベルで検討を行っていたが、これも安倍首相の靖国神社参拝で中断となった。

 今年は韓日首脳会談が開催されなかったが、これについて安倍内閣では
 「中国との関係が改善すれば、韓国は自然についてくる」
とする「日中関係優先論」があった。
 しかし、これも難しくなったとの見方が支配的だ。



レコードチャイナ 配信日時:2013年12月30日 18時44分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=81146&type=0

朴大統領が「日本は一流国家とは呼べない」発言、
中国も賛同「経済は一流、品格は三流」―中国メディア

 2013年12月30日、環球網によると、日本の安倍晋三首相が靖国神社を参拝したことについて、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が安倍首相を厳しく批判した。

 朴大統領は30日午前に行われた会議の席上で、
 「一流国家は高尚な品質を備えているべき。
 繰り返し国際社会の普遍的な価値観と人類の良心に背く国は、どんなに経済的な実力があっても一流国家とは呼べない」
などと述べた。
 日本に直接言及しなかったものの、安倍首相の靖国参拝を批判しているのは明らかだ。

 このニュースに中国のネットでは、さまざまな意見が出ている。
 以下はその一部。

「その通り!朴槿恵を愛している!」
「韓国の今回の発言には力がある。中国も学ぶべき」
「中国は実際に対抗措置を取るべき。いつまでもこのままではいけない」
「日本の経済は一流、品格は三流、政治家は四流」
「韓国は大統領が出てきて発言するだけいい」
「われわれは韓国の女性大統領の言葉に喜ぶだけ。中国は誰も発言する勇気がない」



レコードチャイナ 配信日時:2013年12月31日 12時57分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=81210&type=0

<靖国参拝>
韓国大統領も日本を非難、中国と一緒に日本を懲らしめてはどうか―中国メディア


●30日、韓国の朴槿恵大統領が安倍首相の靖国参拝を厳しく批判したことから、中国メディアは「中韓で協力して日本を懲らしめてはどうか」と提案している。

   2013年12月30日、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が安倍首相の靖国参拝を厳しく批判したことから、中国のニュースサイト・財訊は「中韓で協力して日本を懲らしめてはどうか」と提案する記事を掲載した。
 以下はその内容。

 日本の安倍晋三首相による靖国神社参拝は中国の激しい批判と韓国の怒り、米国の失望を生んだ。
 国際社会は次々と日本を非難し、中国、韓国、米国は日本との外交活動や軍事活動をキャンセルしている。
 韓国の朴大統領は就任後、米国、中国を訪問したが、日本への訪問はいまだ未定であり、日韓首脳会談の開催も実現していない。
 これはすべて日本側に責任がある。

 ケリー米国務長官が今年10月に訪日した際、千鳥ケ淵戦没者墓苑を献花のため訪れたのは、安倍首相に靖国神社への参拝を慎むよう求めた米国の警告であったのに、安倍氏はこれを無視した。
 12月にアジアを歴訪したバイデン米副大統領は、日中関係の緊張緩和と日韓の軍事協力体制強化を目的にしたものだったが、安倍氏の靖国参拝はこうした米国の努力を水泡に帰す行為だ。

 米国は日本と韓国が軍事同盟を結び、「アジア版NATO(北大西洋条約機構)」を構築することで中国をけん制するという期待を抱いていた。
 だが、竹島問題や慰安婦問題で日韓関係は悪化の一途をたどっている。
 今こそ中国と韓国は歩調を合わせて日本に反撃すべきだ。
 ロシアも日本に対し、決して友好的とはいえない態度を示している。
 日本はすでに孤立状態に陥っているという事実に、安倍政権は一体いつ気付くのだろうか。







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