2013年12月16日月曜日

独紙「日本は武士時代に戻る」:事実を顧みず島国の限界性を示す

_

ターゲスシュピーゲル紙



レコードチャイナ 配信日時:2013年12月16日 11時35分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=80555&type=0

独紙の日本批判を引用の中国紙に様々な反応、「これで日中関係はさらに悪化」の声も―中国版ツイッター


●16日、中国共産党機関紙人民日報の傘下・環球時報は先日の報道でドイツメディアの記事を引用し、「日本は武士の時代に逆戻り」と伝えた。これに対し中国版ツイッターでコメントが寄せられた。写真は広島の原爆ドーム。

 2013年12月16日、中国共産党機関紙人民日報の傘下・環球時報は先日の報道でドイツメディアの記事を引用し、
 「日本は武士の時代に逆戻り。安倍首相は日本を軍事強国に発展させようとしているが、これは非常に危険なゲームだ」
と伝えた。
 これに対し中国版ツイッターでコメントが寄せられた。
 以下はその代表的な書き込み。

★.「中国は日本軍国主義の野心を徹底的に打ち砕くべきだ。
 我々は南京大虐殺を忘れてはいけない」

★.「日本と争っていいことなどない。争いには痛みが伴い、その痛みは心に深く刻まれる。米国に原発を落とされた日本が良い例だ」
★.「環球時報がこの記事を伝えているが、これは同社による悪意ある報道だ。これでは中日関係はますます悪化する」


 このドイツ・メデイアの記事は下記のものである


「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年12月13日
http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2013-12/13/content_30884644.htm

 独紙「日本は武士時代に戻る」 事実を顧みず島国の限界性を示す

★.「南日本新聞」は12日、「ASEANの友人」を自任する
 日本がASEANを強引に引き込めば、中国の反感を引き起こすことになり、日本は危険な方法であると認識すべきだとする社説を掲載した。
 「環球時報」が伝えた。

 日本の政府関係者は共同通信社に対し、安倍首相がミャンマーの大統領との会談で、600億円の円借款供与を表明する方針だと明かした。
 ドイツ紙は、多額投資とその他の援助に同意したのは、日本が東南アジア諸国との協力を強化し、中国に対抗する同盟を築くための戦略だと伝えた。
 一方、「日本経済新聞」は、日本の経済的地位は中国より低く、東南アジア諸国は日本が原因で中国を怒らせたくないと思っていると論じた。
 日本当局は安全保障ばかりを語るのではなく、ASEAN諸国の貧富の差縮小を助けるなど、ASEANで経済効果を生み出せる立脚点を見つけるべきである。

 自民党は12日、安全保障関係部会を開き、政府が提出した新防衛大綱などの国の安全保障の方針となる3つの計画を了承した。 
 また、政府は13日、『特定秘密保護法』を正式に公布する。これは安倍首相の集権化と軍国主義の道を再び歩む重要な合図だと見られている。

★.ドイツのターゲスシュピーゲル紙は、「武士時代に戻る」という見出しで、
 「日本の安倍晋三首相は自分の国を新しい地域の軍事強国にしたいと考えており、これは危険なゲームだ
と指摘した。

 中国社会科学院日本研究所の高洪副所長は、
 「安倍首相の今回のサミット誇張は、島国の限界性を示す。
 何事も常に自分の期待に合わせて推測し、客観的な事実を顧みていない。
 これは、日本が100年以上にわたって平和的発展の道を離れるたびに戦略的選択ミスを犯してきた深い原因である」
と述べた。

 上の記事で引用している主なメデイアはドイツの「ターゲスシュピーゲル」、そして日本は「南日本新聞」の2つである。
 あまり名前を聞かない新聞なので調べてみる。


ドイツの新聞の一覧 wikipedia
●全国紙
    フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング(保守リベラル)
    ディ・ヴェルト(保守)
    ディー・ツァイト(中道左派、週刊紙)
    南ドイツ新聞(左派リベラル)
    フィナンシャル・タイムズ
    ビルト(タブロイド紙、発行部数ドイツ最大)
    ハンデルスブラット(経済紙)
●地方紙
    ベルリーナー・モルゲンポスト (Berliner Morgenpost)
    フランクフルター・ルントシャウ (Frankfurter Rundschau)
    ハンブルガー・アーベントブラット (Hamburger Abendblatt)
    ライニッシャー・メルクーア (Rheinischer Merkur)
    シュトゥットガルター・ツァイトゥング (Stuttgarter Zeitung)
    ヴェストドイチェ・アルゲマイネ・ツァイトゥング (Westdeutsche Allgemeine Zeitung)


 著名な新聞紙としては「ターゲスシュピーゲル紙」というのは出てこない。
 直接、検索してみる。

ターゲスシュピーゲル紙: wikipediaから
 戦後間も無い1945年9月27日に米軍の認可の下で初刊が発行される。
 当時の西ベルリンは英米仏の管轄に置かれており、管理下で発行された。
 1948年までは、西ベルリンのみならず、東ベルリンや周辺のブランデンブルク地方でも販売されていた。
 月曜日から日曜日まで発行されており、一日平均14万部販売されている。

 次に南日本新聞。



南日本新聞: Wikipediaから
 南日本新聞(みなみにっぽんしんぶん)は、南日本新聞社が編集・発行する
 鹿児島県の地方新聞
である。
 発行部数は34万2273部(2012年10月現在)であり、九州の地方新聞としては、福岡県の西日本新聞に次ぐ発行部数である。

 2つともメデイアとしては小ぶりである。
 ローカル紙のようで、地元民以外はほとんど知られていない。
 ローカル紙の記事をあたかもメイン・メデイアのごとく取り扱っているのが中国らしい。