2013年12月17日火曜日

日本メディアは本当に「売国奴ランキング」を報じたのか? その驚くべき真相とは

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●売国奴記事

 鳩山さんが売国奴と言われる可能性は時にありえるかもしれないが、
 どうみても蒼井そらとか矢野浩二とかが言われる筋合いのものではない。
 何かおかしい。
 だいたい、日本ではこの2人、あまり知られていないのが実情で、どうもこの記事マユツバではないかと思っていたので、ここでは取り上げていない。
 そしたら、下の記事が出てきた。
 「ヤハリ」と納得してしまった。


レコードチャイナ 配信日時:2013年12月17日 12時52分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=80607&type=0

日本メディアは本当に「売国奴ランキング」を報じたのか? 
その驚くべき真相とは―中国メディア

 2013年12月17日、騰訊評論は、先ごろネット上で話題となった、日本メディアが5人の日本人を「売国奴」と伝えたとされる問題の真相を報じた。

 今年8月8日、中国本土の軍事メディア・鉄血網は、あるネットユーザーのコメントを掲載した。
 その中で、「日本を『裏切った』5大日本人」として結論付けられていたのが、先ごろ「売国奴」と報じられた「蒼井そら」、「矢野浩二」、「井上清」、「宮崎駿」、「鳩山由紀夫」の5人だった。
 このコメントは明らかに中国人の視点から書かれたもので、
 実際、この5人は宮崎駿を除いて日本ではあまり知られていないか、
 またはすでに過去の人である。

 3日後の8月11日、上記の報道をコピーする形で、米華字メディア・多維新聞が「5人の『日本を裏切った』日本人」として同様の内容を報じたが、その一部が書き換えられていた。
 記事では「中国のドラマに多数出演して名をはせた矢野浩二は、日本の右翼から『売国奴』と強烈な攻撃を受けた」などと誇張して書かれていたが、実際は、矢野浩二は中国でこそ「名をはせている」が、日本ではまったく名前が知られておらず、「日本の右翼から攻撃」という事実もなかった。

 また、蒼井そらが「釣魚島は中国のもの」と書かれた紙を持っている写真が掲載されたが、
 これはもともと「李娜がんばれ!」(※李娜は中国のテニス選手)と書かれた紙を持っていた写真を、中国ネットユーザーが上記のように合成したものである。

 これら多維新聞の報道が、中国に興味を持つ日本人ブロガーの目にとまった。
 彼は10月23日、自身のブログに、
 「中国から見たら『英雄』となる5人の日本人とは」
というタイトルで多維新聞の報道を日本語に訳して転載。
 5人がどのような人物かという説明と、華字メディアが、
 「5人は日本の右翼から“売国奴”と非難されている」
と報じている、との説明を付けた。

 このブログが中国の芸能メディアに取り上げられ、「矢野浩二が日本の右翼によって『5大売国奴』に選ばれた」との記事が掲載された。
 しかし、この中でいくつかの項目が修正されていた。
 そのうちの一つが、「米華字メディア・多維新聞」が「日本・多維新聞」に書き換えられたことだった。
 これが「日本メディアが5人を『売国奴』と報じた」と伝えられた真相である。



レコードチャイナ 配信日時:2013年12月16日 22時5分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=80582&type=

日本メディアが蒼井ら5人を「売国奴」と批判
=「この国に同情する」「まさに軍国主義」―中国版ツイッター

 2013年12月16日、日本の一部メディアが先ごろ、中国と関係の深い日本人5人を「売国奴」として取り上げた問題で、中国のネットユーザーから擁護のコメントが上がっている。

 「売国奴」として名前が挙げられたのは蒼井そらさん、鳩山由紀夫元首相、映画監督の宮崎駿氏、俳優の矢野浩二さん、歴史家の井上清氏の5人。
 日本メディアは「中国から見れば英雄」などと紹介した。

 このニュースを受け、「中国版ツイッター」と呼ばれる簡易投稿サイトには、多数のコメントが寄せられている。 
 以下はその一部。

「彼らの勇気に『いいね!』」
「この国に同情する」
「日本人はいつもこうだよ」

「いい人たちだ!批判に負けずに頑張れ!」
「宮崎駿も入っているのか。浩二は誠実だ。中国人民は歓迎するぞ」
「日本がいらないなら中国においで。こういう正直な人は歓迎する。蒼井先生、素晴らしいです!」

「反戦と平和が売国奴。まさに軍国主義」
「平和を呼びかける映画を製作した宮崎駿が売国奴とは。日本は一体どういう考えなのか?」
「反戦と平和がダメだというのか?日本人は戦争をうたわなければならないとでもいうのか?」

「日本で活躍する中国人も多いけど、われわれは彼らを売国奴と呼んだりしない」
「なるほど、日本の売国奴とはこう定義されるのか。笑っちゃうな」
「本当のことを言い、事実を認め、平和に憧れるのは売国奴なのか。日本のこのロジックには感服する」



レコードチャイナ 配信日時:2013年12月16日 10時53分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=80541&type=

日本が伝えた“売国奴”有名人に蒼井そら?
「先生は世界のもの」ファン怒り―中国


●14日、日本の一部メディアが、女性タレントの蒼井そらなど中国に関係の深い日本人5名を“売国奴”と罵った、と中国メディアが一斉報道した。写真は蒼井そら。

 2013年12月14日、日本の一部メディアが、女性タレントの蒼井そらなど中国に関係の深い日本人5名を“売国奴”と罵った、と中国メディアが一斉報道した。
 ニュースサイトの網易(Net Ease)が伝えた。

 複数の中国メディアの報道によると、日本の一部メディアが、中国で人気の高い蒼井そらはじめ、元首相の鳩山由紀夫氏、映画監督の宮崎駿氏ら5名を“売国奴”と罵ったと報道。
 彼らは中国の立場から見ると“英雄”であり、中国メディアから必要以上にもてはやされており、「このような日本人は他に見当たらない」と伝えた、と報じている。

 一連の報道に対して、中国の蒼井ファンがインターネット上で、「空老師(そら先生)は世界のもの」と声を上げている。
 昨年、中国のネット上では「尖閣諸島は中国のもの、空老師は世界のもの」とスローガンのような言葉が飛び出し話題になったが、これが再びファンの口に上ったもの。
 中国版ツイッターで1460万人のフォロワーを抱える人気者だけに、敏感な話題についてファンもいち早く反応している。

 鳩山由紀夫は元総理大臣である。
 宮崎駿は「となりのトトロ」の製作者である。
 井上清は岩波書店が大好きな歴史学者である。
 ここまではだいたいわかる。

 蒼井そらは昔、週刊大衆のヌードグラビアに載っていた。
 それがはじめての出会いだが、なかなかこの娘はかわいいと思った。
 十年以上は昔のことになる。
 矢野浩二についてはまったく知らない。
 インターネットで検索して得た程度のものである。


レコードチャイナ 配信日時:2013年12月17日 17時16分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=80616&type=0

「売国奴」報道で渦中の矢野浩二氏がコメント
=「情報にも“断捨離”が必要」


●「売国奴」報道で渦中の矢野浩二氏がコメント=「情報にも“断捨離”が必要」17日、先ごろ中国の各メディアが、「日本メディアが“売国奴”として5人の日本の有名人の名前を挙げた」と一斉に報じた。その中の1人、矢野浩二氏はフェイスブックで今回の報道についてコメントしている。写真は矢野浩二氏。

 2013年12月17日、先ごろ中国の各メディアが、
 「日本メディアが“売国奴”として5人の日本の有名人の名前を挙げた」
と一斉に報じた。名前が挙がったのは、中国で活躍する俳優の矢野浩二氏、鳩山由紀夫元首相、映画監督の宮崎駿氏、歴史家の井上清氏、中国での人気が高い蒼井そらの5人。
 この報道には、中国ネットユーザーから擁護の声が上がっていた。

 渦中の矢野氏は17日、今回の騒動について自身のフェイスブックに次のように書き込んだ。
 「断捨離っていう言葉があるよね。 
 この根本の情報は正にそれやね。世の中には本当に沢山の不要がある。
 物や情報、人の噂、ネットでの書き込みの誹謗中傷等。
 その中には不確かなものも少なくない。
 この報道の根本に対してどうだこうだ言うつもりはない。
 ただ、自分にとっては“不要”なものや。
 このような“雑音”は自分の中の取捨選択機に入れて、ゴミ箱に捨てるべき。
 この世の中は物や情報であふれてる。
 その量に圧倒されず、本当に自分にとって必要なものだけを手にしていけばいい。
 身も心も軽くして生きていく、それが充実な毎日を過ごすキーワードかなと思う」