2013年12月12日木曜日

解放軍の傀儡リーダーだった習近平:だんだん見えてきた中国権力構造の今

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●8日、韓国国防省は防空識別圏の拡大を発表しました。写真は中国人民解放軍の訓練。

 今回の世界常識とは異様に異なる防空識別圏の突然の設定によって、中国内部の権力構造が少しづつ明らかになってきた。
 簡単にいうと、
 習近平とは解放軍の傀儡政治家だった
らしいということである。
 解放軍がバックについて祭り上げたリーダーだということである。
 習近平が権力を握る時、解放軍と何らかの取引があった、というより解放軍が習近平を籠絡したというのが筋が通るようである。
 通常なら、胡錦濤がしばらくの間は軍のトップに居座るはずだったが、軍は習近平を選んで胡錦濤を退けた。
 その恩義に習近平は報いた、と思いたいがどうも違うみたいだ。
 主筋は解放軍であり、習近平はその意向に沿って動いているだけ
のようである。
 とはいえ、共産党のトップになった習近平としては自分なりの政治をやりたいと欲を出した。
 そこで日本に対ししては「ダンマリ戦術」となり、尖閣問題は「長く静かな戦い」という表現になった。
 これが、解放軍の逆鱗に触れた。
 結果として出てきたのが、今度の防空識別圏のようである。
 政府当局をさしおいて解放軍が前に出てきた。
 そこで、政府外交部と解放軍の間に食い違いが生じるという結果になっている。
 よって今後は、特に日中関係は中国当局より、解放軍の動きに注意したほうがいいようである。
 やはり独裁政治というのは最後は軍が権力を把握するもののようである。
 ちなみに、前にもこういうことがあった。
 攻撃用レーザー照射事件である。
 外交部は答弁に困り、対応部署に聞いてくれ、と発言している。
 これが二度目だということは、
 明らかに権力中枢が共産党より解放軍に移行しつつある
ということである。


レコードチャイナ 配信日時:2013年12月12日 19時28分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=80389&type=0

韓国防空識別圏拡大に中国が態度急転、「遺憾の意」表明
=混乱にみる外交部と国防部の不一致

 2013年12月8日、韓国国防省は防空識別圏の拡大を発表しました。
 日本や中国の防空識別圏とも重複するほか、中国との領土問題になっている蘇岩礁(韓国名は離於島。中国は領海の起点となる島ではなく、岩礁と主張している)も韓国防空識別圏に含まれています。

 中国外交部の定例記者会見では6日、韓国の防空識別圏拡大を問題視しないと答弁していたのが、9日の記者会見では一転、遺憾の意を表明しています。

 わずか3日間での態度変更に何があったのか?
 人民解放軍と中国外交部の足並みの乱れが透けてみえる……と深読みしたいと思います。

■中国外交部定例記者会見

まずは6日と9日の答弁を。

2013年12月6日中国外交部定例記者会見

Q:
 報道によると、韓国は防空識別圏をより大きな海域をカバーするよう検討しているようです。
 中国は韓国側の手法を受け入れますか?
 もし受け入れないとすれば、どのように反応しますか?

A:
 防空識別圏は領空ではありません。
 ある国が領空の外の公共空域に設定した識別・警戒の範囲です。
 海や空の管轄権とは関係ありません。
 韓国側の防空識別圏拡大の手法は国際法と国際的慣例に合致したものであるべきです。
 中国側は平等、相互尊重の原則に基づくこと、そして韓国側とのコミュニケーション保持を希望します。


2013年12月9日中国外交部定例記者会見

Q:
 報道によると、韓国国防省は8日に韓国防空識別圏の拡大プランを発表しました。
 その範囲は蘇岩礁上空まで拡大されます。
 韓国側は国防ルート、外交ルートを通じて、日米中などの国々説明したとのことです。
 中国側は韓国の決定にどのように反応されますか?
 韓国防空識別圏の蘇岩礁上空のカバーに対してどのような立場をとりますか?
 中韓の防空識別圏重複についてどのように反応されますか?

A:
 中国側は東シナ海防空識別圏策定について複数回にわたり韓国側とコミュニケーションしてきました。
 韓国側も防空識別圏拡大について中国に(事前)通報しています。
 中国側は防空識別圏拡大の決定に遺憾を表明します。
 中国外交部、国防部は発表後すみやかに韓国側に立場を表明し、慎重かつ妥当に対応するべきと要求しました。
 中国側は平等、相互尊重に基づくこと、韓国側とのコミュニケーション保持を望みます。
 韓国側に中国と同様に振る舞うことを希望します。

 蘇岩礁についてですが、もう一度強調させてください。
 防空識別圏は領空ではありません。
 ある国が領空の外の公共空域に策定した識別・警戒の範囲です。
 海や空の管轄権とは関係ありません。
 蘇岩礁は孤立した水面下の暗礁であり、領土ではありません。
 ゆえに中韓の間には(蘇岩礁に関する)領土問題は存在しません。
 これが中韓双方の共通認識です。蘇岩礁は中韓排他的経済水域(EEZ)の重複海域に位置していますが、関連する問題はEEZ確定交渉で解決するしかありません。


■中国防空識別圏の大ポカ

 ここで中国の防空識別圏問題についておさらいしておきますと、
 「防空識別圏は領空侵犯を予防的に警戒するための範囲であり、何の権利も発生しない。
 中国はフライトプランの提出などを義務化しているほか、
 指示に従わなければ武力を行使すると示唆している点で異常
というものでした。

 この異常な防空識別圏は国際社会の総すかんを食うわけですが、中国側はその後の記者会見などでは義務や軍事力行使については一切言及せず、「監視して識別するだけでござる」と強調。
 事実上の路線変換を計っています。

 つまり当初発表された「中華人民共和国東シナ海防空識別圏航空機識別規則公告」で義務やら軍事力の脅しやらを書かなければ、日本は不快感を示したとしても米国などその他の国々からはたいして反発されなかったはずで、間違いなく大ポカと言える対応です。

■人民解放軍に引きずられる中国外交部

 この「中華人民共和国東シナ海防空識別圏航空機識別規則公告」は中国国防部発表
 防空識別圏は人民解放軍マターであり、大ポカも人民解放軍がやらかした可能性が高いと言えます。

 で、ようやく韓国の防空識別圏拡大の話になるのですが、6日の中国外交部だけの発表の時点では「どうぞご自由に」という反応。
 事前通達はあったとしても、日中の防空識別圏と重複する形で韓国の防空識別圏が拡大されれば、中国の行為も正当なものだったとの傍証になるだけに悪い取引ではありません。

 ところが9日になると、外交部と国防部はともに「遺憾の意」砲を発射したと態度を変えます。
 という流れを見ると、外交部が国防部にひきずられている可能性がありそうです。
 中国国防部的には「防空識別圏=オレの縄張り」的発想が存在している
のではないでしょうか。

■中国外交部報道官に同情してみる

 以上は状況証拠からの類推であり断定できる話ではありませんが、ちょっと考えられない大ポカからの流れを見ていると説得力のある解釈ではないかと思うのですが、いかがでしょうか?

 中国の省庁はどこも定例記者会見を開催しているのですが、週5回というハイペースで実施しているのは中国外交部だけ。
 自然矢面に立たされてしまうわけで、たった3日の間に言動不一致答弁をせざるを得なくなってしまった外交部報道官に同情する気持ちも芽生えてきます。

◆筆者プロフィール:高口康太(たかぐち・こうた)
翻訳家、ライター。豊富な中国経験を活かし、海外の視点ではなく中国の論理を理解した上でその問題点を浮き上がらせることに定評がある。独自の切り口で中国と新興国を読むニュースサイト「KINBRICKS NOW」を運営。


 さて、中国指導部が解放軍(陸軍)の影響下に置かれると、日中開戦の確率はすこぶる高くなる。
 日本は過去の戦前の歴史から陸軍が力を握ったときの様相を経験している。
 いまはそれをテキストにして、対中国戦略を考えることになる。
 陸軍が権力の行使者になれば、それは力づくの動きになる。
 外交は影を潜め、「脅し」が対外的な主手段になる。


レコードチャイナ  2013/12/12(木) 11:17
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=1212&f=national_1212_009.shtml

【中国BBS】日中が開戦したらわが国を助けてくれるのはあるか?

  尖閣諸島(中国名:釣魚島)をめぐる対立や中国による防空識別圏の設定によって
 日中関係がますます悪化していると感じている中国人は少なくない。
 中国のネット上では日本との戦争はもはや避けられないという論調が主流だ。

  日米は尖閣諸島が日米安保条約の対象であると確認しており、仮に日本と中国が開戦となった場合、日本は米国と連携して戦うことになるだろう。
 では中国を助けてくれる国はあるのだろうか。
 中国大手検索先と百度の掲示板にこのほど、
 「日中が開戦したらわが国を助けてくれるのはどこの国か?」
というスレッドが立てられた。

  スレ主は、西洋諸国から軍事盟友と見られているロシア、予測の難しい相棒の北朝鮮、いざとなったら応援してくれるミャンマー、カンボジア、パキスタンを挙げている。
 しかし、ほかのユーザーからは、

●.「ロシアは戦争をしないし、
 北朝鮮は何を考えているかさっぱりわからない。
 パキスタンやカンボジア、ミャンマーは何の助けにもならないし、せいぜい口で応戦してくれる程度」

  と、スレ主の主張に反対の意見が寄せられた。
 ほかのコメントを見ても、他国からの援助は期待できないという見方が支配的であった。また、

●.「本当に戦争になっても、中国を助ける国はないし、日本を助ける国もない」
●.「中国はどの国の助けも必要ない。米国が日本を助けなければそれで良い」

  などの主張も寄せられた。
 中国は近年、軍備の近代化を進めており、中国初となる空母“遼寧”の就役や、ステルス戦闘機の開発などもあって、多くの中国人ネットユーザーが自国の軍事力に自信を深めている。
 米国の介入がなければ、中国は日本に勝てると思っているのだろう。

  中国人ネットユーザーのコメントを見る限り、多くの中国人が日中衝突という事態になっても2国間のみの戦争になると考えているようだが、中国の台頭を警戒している米国は必ず日本をサポートしてくれるだろう。
 いずれにせよ、日中が開戦するという事態が起きないことを切に願いたい。



サーチナニュース  2013/12/13(金) 10:10
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=1213&f=national_1213_005.shtml

【中国BBS】優秀な装備と人海戦術…自衛隊は中国軍に勝てない

  中国のネット上では、“もしも日中間で戦争になったら”という議論が盛んに行われている。
 その大半は、他国の介入がなく局地的戦闘ならば中国が勝利するというものだが、なかには、日本の軍事力は軽視できず、勝てないかもしれないという意見もあるようだ。

  中国大手検索サイト百度の掲示板にこのほど
 「中国は日本に勝てないという意見をどう思う?」
というスレッドが立てられ、中国人ネットユーザーが議論を交わした。

  スレ主は、20世紀の中国ならば日本に勝てなかったかもしれないと前置きしつつ、
 公開された自衛隊資料と中国人民解放軍の軍事力を比較
すると、解放軍の戦闘力は自衛隊を優に上回っていると主張した。

  ほかのユーザーの意見を見てみると、スレ主の意見に同調するコメントが多く寄せられており、

●.「13億人の中国人のうち1億人の兵力、3億人の予備兵がいるんだ」
●.「米国が介入しないという前提で、装備に問題なければ日本など相手ではない」

  など、自信にあふれたコメントが並んだ。
 解放軍はただでさえ兵士の数が多いうえに装備の現代化を進めているため、自衛隊が単独で解放軍に勝つことは確かに簡単ではなさそうだ。
 しかし、反対意見も少なくなく、

●.「軍事力は武器の良し悪しだけじゃないだろ。
 軍人の質も比較しないと。
 中国には時間が必要だ」
●.「陸上戦なら圧勝だが、海上戦だと話は別だ。
 空母は1隻しか持っていないし、日本は豊富な海戦経験がある」

  などのコメントがあった。
 実際のところ、日清戦争の際、清の北洋艦隊は日本海軍に圧勝すると思われていたが、練度と士気が低かったこともあり、日本に全滅させられたという歴史がある。
 ネットユーザーのなかには日清戦争を指摘して、自信過剰を諌める意見もあった。






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