2013年12月19日木曜日

インドはすべての港湾を日本の艦艇に開放する:日印海軍合同演習、新戦略軸に

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●12日、香港・中国評論通訊社は記事「安倍首相はなぜインドの賓客として迎えられるのか?」を掲載した。昨年の天皇陛下に続き、安倍首相のインド訪問が予定されている2014年の日印関係。その背景には中国がある。写真はインド大統領府。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年12月日
http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2013-12/19/content_30945197.htm

 日印海軍が合同演習、新たな戦略の軸を形成

 「環球時報」19日付け記事 インド英字紙『Deccan Herald』(ウェブ版)は17日、インドと日本が木曜日に、インドの海域で初の海軍合同演習を実施すると伝えた。
 これは、新たな戦略の軸を形成する信号を発した。

 この4日間に渡る演習はベンガル湾で実施される。
 内容には、海賊対策、砲撃、ヘリ甲板着陸、対潜作戦が含まれる。
 同演習は、両国合同の海上安全行動の能力強化を目的としている。
 インドが建造した「サトプラ」ステルス艦、「ランヴィジャイ」ミサイル駆逐艦などが同演習に参加する。
 日本側はミサイル駆逐艦の「ありあけ」、「せとぎり」を派遣する。
 同演習は港湾と海上でそれぞれ2日間に渡り実施される。
 海上では海賊対策で頻繁に実施される乗艦・レスキューの訓練、対艦・対潜・対空作戦が含まれる。

 米軍事情報サイト「Strategy Page」の資料によると、「サトプラ」はインド海軍の「シヴァリク級」ステルス艦の3番艦、本国で建造された2隻目で、2011年に配備された最も先進的な護衛艦だ。
 海上自衛隊が派遣する艦艇は、最新艦ではない。
 「ありあけ」は2002年に配備された、「むらさめ型」駆逐艦の9番艦(むらさめ型の最後の艦艇)で、排水量が6000トン以上に達する。
 「せとぎり」は「あさぎり型」駆逐艦の6番艦で、満載排水量は4200トンに達する。

 インドメディアは今回の演習を、新たな戦略の軸を形成する節目としてとらえているが、実際には両国にとって初めての海上合同演習ではない。
 『Deccan Herald』(ウェブ版)によると、アントニー国防相が2011年に東京を訪問した際に、両国が定期的に海軍合同演習を実施することで合意していた。
 初の海軍合同演習は2012年1月に日本近海で実施され、今回の演習はその返礼になる。
 海上自衛隊は2007年に、インド主導の多国間海上合同演習に参加していた。

 海上演習の他に、インドと日本の軍事交流・協力が近年頻繁化している。
 ロシア紙の報道によると、インド軍は日本企業に対して、高空気象レーダー、火器管制システム、艦載光電システムなどの設備の調達意向を示した。
 インド軍は、日本が最終的に高空気象レーダーの販売に応じる可能性が高いと称している。
 インド軍はこれらのレーダーを、カシミールのラダックに配備することになる。
 同レーダーは科学研究目的に使用されるように聞こえるが、実際には軍用遠距離警戒レーダーの派生品だ。
 インド軍は同レーダーにより、ヒマラヤ山脈から周辺諸国の中国・パキスタン・アフガンの情報を収集し、特に中国とパキスタンの弾道ミサイルへの監視能力を強化できる。
 インド英字紙『ザ・タイムズ・オブ・インディア』は先ほど、
 「両国の軍事協力関係の発展に伴い、
 インドは今後すべての港湾を日本の艦艇に開放し、
 地政学・軍事資源の共有を実現する
と伝えた。



朝鮮日報 記事入力 : 2013/12/23 09:59
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/12/23/2013122300901.html

自衛隊と印海軍、インド洋で初の共同訓練
自衛隊護衛艦2隻派遣、チェンナイ沖で
狙いは中国けん制?
中国「日本の軍備拡張主義に反対」

 日本の海上自衛隊が21日と22日、インド洋でインド海軍と共同訓練を実施した。
 共同通信が報じた。
 同通信は「(尖閣諸島〈中国名:釣魚島〉など)海洋進出を活発化させる中国をけん制する狙いもあるとみられる」と伝えている。
 海上自衛隊からは護衛艦「ありあけ」と「せとぎり」、インド海軍からは駆逐艦など3隻、合計5隻がインド南部のチェンナイ沖で対潜水艦戦闘や水上射撃など有事に備えた共同訓練を行ったという。
 両国は昨年6月、神奈川県・相模湾沖で共同訓練を実施したが、インド洋で共同訓練を行ったのは初めてだ。
 海上自衛隊は「(訓練)段階を高め、より緊密な連携が必要な訓練を実施した」とコメントした。

 日本とインドの戦略的連携は最近、より緊密になっている。
 日本は近く水陸両用救難飛行艇US-2をインドに輸出する計画があり、安倍晋三首相が来年1月末にインドを訪れ、安保協力案などを話し合う予定だ。
 日本とインドが軍事協力に乗り出した背景には、中国の急速な海上影響力拡大がある。
 日本がインドと協力して、東シナ海や南シナ海で「力による現状変更」をしようとする中国のけん制を狙っているのだ。

 これに先立つ17日、安倍首相は2014年から5年間適用される「中期防衛力整備計画」を確定、尖閣諸島などでの作戦能力を強化するため上陸作戦を実行する「水陸機動団」を創設することにした。
 これは事実上、攻撃部隊である「海兵隊」を意味する。
 また日本政府は警戒監視を強化するため早期警戒機4機、イージス艦2隻などを導入する方針だ。

 中国は日本のこうした動きを強く批判している。
 中国国防省は20日、声明で
 「日本政府の軍備拡張主義に断固反対する。日本はこれまで、侵略の歴史を繰り返し否定し、第2次世界大戦後に形成された国際秩序に挑戦することにより、周辺国の国民の感情を害している。
 歴史を反省しない国が自由と人権を唱え、世界平和貢献を口にできるだろうか」
と批判した。



レコードチャイナ 配信日時:2014年1月13日 23時28分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=81691&type=0

インド共和国記念日に安倍首相が参列、対
中国を背景に蜜月進む日印関係―香港メディア

 2014年1月12日、香港・中国評論通訊社は記事
 「安倍首相はなぜインドの賓客として迎えられるのか?」
を掲載した。

 1月26日はインドの共和国記念日。
 1950年の憲法発布を祝う記念日でニューデリーでは大規模な式典とパレードが開かれる。
 この記念日にあわせ、安倍晋三首相がインドを訪問する。
 日本首相の参加は初となる。
 インド大手紙Dainik Jagranによると、インドを訪問した公明党の山口那津男代表は、共和国記念日式典への日本首相の参加は日印関係強化を示すシグナルだと話している。

 昨年11月末の天皇、皇后両陛下に続く安倍首相の訪問。
 この日印の蜜月は何を意味しているのか。
 インド紙ヒンドゥスタン・タイムズは昨年12月に、日本は否定しているものの日本とインドの接近の背景に中国があることは間違いないと論評した。

 中国の圧力にさらされているのは日本だけではない。
 中国はインド洋上の島国セーシェルに海軍基地を建設する計画があるとも伝えられている。
 インドを包囲するように拠点を整備する「真珠の首飾り」戦略の一環を担うものになるという。中国はインド洋での影響力についてインドと争う意志はないと再三否定しているが、インド側の懸念は解消していない。

 こうした状況下で日印の接近は必然的とも言えるだろう。
 ただし注意すべきはインドは中国を警戒しつつも敵対視はしていないという点だ。
 米印関係、米中関係の緊密化と安定こそがインド外交の中核となっている。



レコードチャイナ 配信日時:2014年1月14日 7時10分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=81711&type=0

日印が軍事協力強化も「インドの外交課題における重要性は米国・中国に遠く及ばない」―香港メディア


●12日、香港・中評社は、日本とインドが軍事協力を強化していることについて、「アジア太平洋地域の戦略的局面に大きな影響を及ぼすことになるが、インドの外交課題を考えれば、その重要性は米国・中国に遠く及ばない」と分析した。写真はインド大統領府。

 2014年1月12日、香港・中評社は、日本の安倍晋三首相が今月下旬に予定しているインド訪問について、
 「日本の首相で初めて共和国記念日の主賓に選ばれた。
 このことは両国の関係強化を示すシグナルだ」
とするインドメディアの報道を引用した上で、
 「アジア太平洋地域の戦略的局面に大きな影響を及ぼすことになるが、インドの外交課題を考えれば、日本との関係は米国や中国ほど重要ではない」
と分析した。
 環球時報が伝えた。

 報道では、2000年当時は経済分野に限られていた日本とインドの協力関係が、09年と10年に行われたインド沿岸警備隊と日本海上保安庁の対話や合同海上パトロール、マラッカ海峡一帯の海賊取り締まりなどを皮切りとして、安全保障や軍事分野にまで拡大してきていると指摘。

 その一方で、
 「インドが日本との関係強化に積極的に応えているとしても、インドの外交課題を考えれば、米国や中国の重要性が日本をはるかに上回っている」
と指摘した上で、
 「米国とはより緊密な関係を、中国とは安定した関係を発展させることが、インドの外交政策の核心だ」
と述べた。

 報道ではまた、中国の李克強(リー・カーチアン)首相が昨年5月に訪印したことについて、
 「中国はインドとの外交を優先していることを示すもので、インドにとっては積極的なシグナルだ。
 インドは強大な隣国である中国と平和的に付き合うしかない」
とした上で、
 「反中国陣営に加われば、インドの安全環境には不安定な要素が加えられ、インドの順調な台頭に少しの益もない
とまとめた。







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