●ロンドン五輪開幕式に登場した英人気児童小説「ハリー・ポッター(Harry Potter)」シリーズの悪の魔法使い「ヴォルデモート卿(Lord Voldemort)」の巨大人形(2012年7月27日撮影、資料写真)。(c)AFP/ADRIAN DENNIS
『
レコードチャイナ 配信日時:2014年1月7日 8時52分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=81390&type=
中国が対日国際世論戦の火蓋を切る、
靖国神社は「軍国主義の分霊箱」―中国メディア
2014年1月6日、英国の小説「ハリー・ポッター」に登場するヴォルデモートが不死なのは、7つの分霊箱を作成したためだ。
日本軍国主義をヴォルデモートに喩えるなら、靖国神社は間違いなくその分霊箱の1つであり、日本の魂の最も暗黒な一面を代表している。
中国の駐英大使は元旦に英国メディアに寄稿し、日本の安倍首相による「亡霊参拝」を痛烈に批判した。
これに先立ち、中国の駐日大使も日本メディアに同様の寄稿をした。
そしてこの2日間に中国外交部長(外相)はドイツ、ロシア、ベトナム、米国、韓国の外相と電話会談した。
中国は「安倍を懲らしめる」と国際世論戦の火蓋を切ったとの指摘が上がっている。
環球時報が伝えた。
中国の劉暁明(リウ・シャオミン)駐英大使は1日、英紙デイリー・テレグラフへの寄稿「中英は第2次大戦に共同で勝利した」で、日本軍国主義を批判。
「靖国神社は第2次大戦のA級戦犯14人を祀っており、日本軍国主義の象徴となっている。
日本の指導者による靖国神社参拝は日本の内政や個人の問題では断じてなく、日中関係、中韓関係のみの問題でもない。
その本質は日本の指導者が軍国主義の対外侵略と植民地支配の歴史を正しく認識し、深く反省できるか否かだ。
安倍氏のする事なす事は侵略の歴史を否定し、軍国主義を復活する危険な道へと日本を導きつつある」
と警告した。
また、歴史を振り返り
「中英は第2次大戦の同盟国であり、両国軍民はかつて肩を並べて日本ファシズムを迎え撃った。
歴史の成果を否定する安倍氏の行為を、平和を愛する世界全ての正義のパワーは許すわけにいかない」
とした。
デイリー・テレグラフは論評で
「中国の駐英大使は非常に生き生きとした表現で現代日本を形容し、その軍国主義を小説『ハリー・ポッター』の『なかなか死なない』ならず者『ヴォルデモート』の現実版と称した」
と指摘した。
英紙ガーディアンはこの寄稿を転載した際
「中国の大使が用いた『これは侵略と反侵略、正義と邪悪、光と闇という根本的是非に関わる問題だ』との表現は、中国人でさえずいぶん厳しいと感じる」
と指摘した。
中国社会科学院日本研究所の楊伯江(ヤン・バイジアン)研究員は2日、環球時報の取材に
「『ヴォルデモート』との言葉で日本軍国主義を形容し、『靖国神社』を軍国主義の魂としたのは適切だ。
また、中国の大使は近く上映される英豪合作映画『The Railway Man』にも特に言及した。
この映画は第2次大戦中に捕虜となった英国兵が日本軍の捕虜収容所でひどく苦しめられた悲惨な境遇を描いている。
個人の物語を詰め込んだこうした語り口は、西側の社会環境ではいっそうの感化力を持つ。
中国の外交官が西側文化の物語を用いて中国の主張を語り、安倍氏を批判し、友人を得ようとしたのは良い試みだ」
と指摘した。
安倍氏の「亡霊参拝」後間もなく、中国の程永華(チョン・ヨンホア)駐日大使は日本の新聞への寄稿「『不戦の誓い』場所が違う」で
「日本に自らの死生観、宗教観があるのはいいが、それを日本の指導者がA級戦犯を含むいわゆる『英霊』を参拝する理由にすることはできない。
A級戦犯も死ねば、尊崇に値する『英霊』になるというのだろうか」
と指摘した。
台湾紙・蘋果日報は論説で
「中国は安倍氏を懲らしめるため次々に外交連絡を取り始めた。
中国の王毅(ワン・イー)外交部長(外相)はこのほどドイツ、ロシア、韓国、米国、ベトナムの外相と電話会談した」
と指摘した。
日本の新聞は「中国外相、各国外相と電話会談 日本包囲網の構築狙う」との見出しの記事で
「各国との協議は中国側が要請し、安倍首相の靖国参拝をテーマとし、日本の孤立を印象づけるために中国が『対日共闘』を仕掛けた」
と報じた。
韓国紙・文化日報は
「米中韓は安倍氏に対する外交的圧力を加速しつつある。
韓国の朴槿恵大統領は2日、国連の潘基文事務総長と電話会談した。
潘事務総長は安倍氏の靖国参拝に『失望を表明した』」
と報じた。
安倍氏の亡霊参拝を中国メディアが集団で批判していることにも外国メディアは注目している。
オーストラリアン紙は
「中国政府系メディアは日本の戦犯がひざまずき投降する像を建立し、安倍首相その他日本の右翼高官をブラックリストに入れるよう政府に呼びかけた。
中国外交部(外務省)報道官はその後、中国の指導者は安倍首相と対話しないとの姿勢を表明した」
と報じた。
ドイツ紙ベルリナー・ツァイトゥングは2日付で
「安倍首相が中国の歓迎されざるリストに入れられるという事態は、日中関係史上初だ」
と指摘した。
ジャパンタイムズは
「中国国営メディアは元旦も引き続き安倍首相への批判攻撃に全力を挙げ、歴史問題でドイツに学ぶよう促した」
と報道。
中国の一部メディアが、ドイツのブラント首相がワルシャワのユダヤ人墓地でひざまずく写真とメルケル首相がうなだれて強制収容所の犠牲者を追想する写真を掲載したことにも触れた。
日本のメディアは2日、中国のこれまでにない強い抗議について、中国政府が自らの強硬姿勢を国内外に広く示し、強調したものと報じた。
ドイツ国際メディア研究所の中国専門家は環球時報の取材に
「防空識別圏から安倍氏の亡霊参拝まで、日中間の世論戦は一貫して激しい。
国際社会は安倍氏の『亡霊参拝』を容認できない。
中国政府はこの点を鋭く察した。安倍氏の歴史観に対する世論戦の火蓋はすでに切られた。
これは中国が対外宣伝において主導的になり、一層の自信を示し始めたことを物語っている」
と指摘した。
(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/武藤)
』
AFP BBニュース 2014年01月06日 17:32 発信地:ロンドン/英国
http://www.afpbb.com/articles/-/3006054
日中外交問題で「ヴォルデモート卿」暗躍?
駐英大使が中傷合戦
英国の新聞紙上で、日中の駐英大使が互いの国を、英人気児童小説「ハリー・ポッター(Harry Potter)」シリーズに登場する悪役の魔法使い「ヴォルデモート卿(Lord Voldemort)」呼ばわりする中傷合戦が生じている。
林景一(Keiichi Hayashi)駐英日本大使は、6日付の英紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)に掲載された日中外交論争をめぐる意見記事で、中国政府をヴォルデモート卿にたとえ、次のように述べた。
「東アジアは岐路にあり、中国の前には2つの道が開けている。
1つは対話を求め、法の支配に従う道だ。
もう1つは、日本側からは状況を悪化させないにもかかわらず、中国がこの地域においてヴォルデモート卿の役を演じ、軍拡競争と緊張激化という悪を解き放つ道だ」
「答えは明確に思える。
これまで中国は、わが国の指導者たちとの対話を可能にすることを拒んできた。
しかしわたしは、中国がもはや存在しない70年前の『軍国主義』の亡霊を呼び出し続けるのをやめ、前に進み出ることを心から望んでいる」
林大使のテレグラフ紙への寄稿は、1日の同紙に掲載された劉暁明(Liu Xiaoming)駐英中国大使の論説に反論したものとみられる。
劉大使も日本を「ヴォルデモート卿」になぞらえていた。
劉大使は、安倍晋三(Shinzo Abe)首相が昨年末に靖国神社(Yasukuni Shrine)を参拝したことを痛烈に批判し、
「軍国主義が日本につきまとうヴォルデモート卿だとすれば、東京にある靖国神社は、日本の魂の最も暗い部分を隠した『分霊箱』だ」
と述べていた。
「分霊箱」(英名:ホークラックス)とは、「ハリー・ポッター」シリーズでヴォルデモート卿が使った魔法で、不死の力を得るため自分の魂を分割し、その断片を入れておくもの。邪悪な魔法とされる。
(c)AFP
』
『
レコードチャイナ 配信日時:2014年1月7日 12時13分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=81429&type=0
「中国こそヴォルデモート卿」駐英日本大使が反論
=英紙で日中大使が中傷合戦
●6日、日本の林景一駐英大使は英紙デイリー・テレグラフに寄稿し、中国の劉暁明駐英大使が1日付同紙で日本を人気小説『ハリー・ポッター』に登場する悪の首魁ヴォルデモート卿になぞらえたことを受け、「中国こそがヴォルデモート卿だ」と反論した。写真は劉大使。
2014年1月6日、環球時報によると、日本の林景一駐英大使は英紙デイリー・テレグラフに寄稿し、中国の劉暁明(リウ・シャオミン)駐英大使が1日付同紙で日本を人気小説『ハリー・ポッター』に登場する悪の首魁ヴォルデモート卿になぞらえたことを受け、「中国こそがヴォルデモート卿だ」と反論した。
中国の劉大使は1日付同紙に寄稿した文章の中で、安倍晋三首相の靖国神社参拝を批判し、
「もし日本の軍国主義が『ハリー・ポッター』におけるヴォルデモート卿だとするなら、靖国神社は国家の魂の最も暗黒の部分を象徴する分霊箱だ」
と主張した。
林大使は記事の中で、
「東アジアは岐路に立ち、中国の前には2つの道が開けている。
1つは対話を求め、法を厳守する道。
もう1つは中国がヴォルデモート卿の役を演じ、軍拡競争と緊張激化という悪を解き放つ道だ」
とした上で、
「日本はこの地域に緊張をもたらそうと考えたことはない」
と主張した。
林大使はまた
「中国政府は日本の指導者との対話を一貫して拒んできた。
中国がもはや存在しない70年前の軍国主義という亡霊を呼び出し続けることをやめ、前へ進むことを、私は期待している」
とした上で、
「20年にわたり軍事費を毎年10%増やしてきた国が、隣国を軍国主義者と称するのは皮肉だ」
と批判した。
安倍首相の靖国神社参拝について、林大使は、戦争で亡くなった人への敬意を示したものだとした上で、
「戦犯を尊重したり軍国主義を称賛するものでは決してない」
と主張した。
環球時報は、林大使が記事で
「中国が武力をもって現状を変えようと試みていることは、日本の関心を招くだけでなく、東シナ海や南シナ海の隣国の懸念をも引き起こしている」
と述べたことについて、
「フィリピンやベトナムを反中国陣営に取り込もうとする試みだ」
とした上で、
「この記事から、日本が自身の問題について強硬で悔い改めない姿勢を持っていることがあらためて浮き彫りになった」
と指摘した。
中国の劉大使は、1日付のデイリー・テレグラフ紙に寄稿し、
「日増しにエスカレートする日中間の争いが軍事衝突に発展するのを人々が懸念している」
とした上で、安倍晋三首相の靖国神社参拝について、
「日本に軍国主義の亡霊を再び出現させる一因になる」
と指摘していた。
』
『
レコードチャイナ 配信日時:2014年1月7日 16時46分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=81445&type=0
日本との“甲午”世論戦は「絶対に負けられない戦い」―中国紙
2014年1月7日、中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報は社説で、日本と中国の間で繰り広げられている「世論戦」がエスカレートしていると伝えた。
中国の劉暁明(リウ・シャオミン)駐英大使と日本の林景一駐英大使はそれぞれ、英紙デイリー・テレグラフに寄稿し、相手国を人気小説『ハリー・ポッター』に登場する悪の首魁ヴォルデモート卿になぞらえて中傷合戦を繰り広げている。
社説では、今年が甲午(きのえうま)に当たることを受け、
「新しい甲午戦争(日本名:日清戦争)が起きるとは限らないが、日中間の“世論甲午戦”は実際に始まっている」
とした上で、
「その勝敗は両国の戦略的得失に重大な関わりがある」
と指摘した。
また、世論戦が激化した原因は安倍晋三首相の靖国神社参拝にあるとも指摘。
世界各地から怒りの声が上がり
「日本は世論戦の序盤戦に敗れた」
とした一方で、日本が西側諸国の同情や好感を呼ぶような世論戦における技術的優位性を備えているため「巻き返し」を甘く見てはいけないと警鐘を鳴らした。
社説ではまた、
「正義は中国にある。
日本側の愚かな誤りにより、日本を攻撃する機会が与えられた」
とした上で、
「絶対に負けられない」世論戦に勝利するため、社会全体が精神を奮い立たせ、意気盛んに、さまざまな力を結集すべきだと主張した。
』
「ヴォルデモート卿、暗躍?」というのは面白かったのだが、
「絶対に負けられない」世論戦に勝利するため、
なんて中国のマジな言説に出会うと、だんだんバカバカしくなってくる。
勝手にやってくれ、ラッパの大きい方が勝つなんていうのは、
「ヤーヤーわれこそは----」
のたぐいに過ぎない。
デモはやってはいけない、
日本製品のボイコットもやってはいけない、
でも当局はラッパを吹いて反日を強めている。
なら、オレにも何かやらせろ!
と民衆がそう思うのはいたしかたない。
やらせたら、
中国政府当局はもっと民衆に心の具体的表現を求めたらいいのに。
『
ニューズウイーク(ロイター) 2014年01月07日(火)20時09分
http://www.newsweekjapan.jp/headlines/world/2014/01/117426.php
日中の大使が外交問題で非難合戦、互いを「ハリポタ悪役」になぞらえ
●1月7日、安倍首相による靖国神社参拝など外交問題をめぐり、日中の大使が英紙で非難合戦を繰り広げている。写真は先月26日、靖国神社に到着する安倍首相(2014年 ロイター/Yuya Shino)
[北京 7日 ロイター] -
安倍晋三首相による靖国神社参拝など外交問題をめぐり、日中の大使が英紙で非難合戦を繰り広げている。
大使らは互いを人気小説「ハリー・ポッター」シリーズに登場する闇の帝王「ヴォルデモート卿」になぞらえており、
中国国営メディアは7日、日本に対して「世論戦争」の激化を警告している。
中国の劉暁明・駐英大使は先週、英紙デーリー・テレグラフに寄稿し
「日本の軍国主義をヴォルデモートとするならば、靖国神社はホークラックス(分霊箱、同小説に登場する架空の魔法用語)のようなものであり、日本の魂の最も暗い部分を体現している」
などとして批判した。
それに対して、日本の林景一・駐英大使は、
「中国がアジアのヴォルデモート卿になるリスク」
と題する論評を同紙に寄稿して対抗した。
こうしたなか、人民日報が所有するタブロイド紙、グローバル・タイムズは論説で
「中日の『世論戦争』はエスカレートしつつある」
と主張。
「日本は『世論戦争』に長けている。
あらゆるメディアを動員、世界の論調を左右しようとしている。
目的は安倍(首相)の靖国参拝の有害な性質を隠ぺいすることだ」
とした上で、
「われわれの要求は簡潔だ。
つまり、日本の首相は靖国の戦犯を訪うべきではないということだ。
それはヒットラーのような犯罪者に敬意を表するのと同じだ」
としている。
』
_