2013年11月27日水曜日

中国防空識別圏(9):韓国、防空識別圏問題が米中対立に発展することに困惑

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朝鮮日報 記事入力 : 2013/11/27 08:55
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/11/27/2013112700622.html

中国防空識別圏:米中対立に困惑する韓国政府

26日付東京新聞は、中国が東シナ海に設定した防空識別圏に在日米軍が使用する訓練空域と射爆撃場計3カ所が含まれていると報じた。
米ホワイトハウスは、中国の防空識別圏設定について、「不必要な挑発的行為だ」と批判した。
尖閣諸島(中国名・釣魚島)をめぐる
日本と中国の領有権争いが米中間の摩擦に発展した
格好だ。

防空識別圏は他国の軍用機が侵入した場合、防衛措置を講じるために設定する空域を指す。
東京新聞によると、
日本が米軍に提供した訓練空域は、沖縄本島から北西の東シナ海に設定された「沖縄北部訓練区域」で、米軍の戦闘機による訓練用に常時提供されている。
面積約1万平方キロメートルの訓練空域の西端が中国の防空識別圏に含まれたという。
射爆撃場は尖閣諸島にあり、艦砲射撃と航空機からの空対地攻撃に使われる「赤尾礁(せきびしょう)射爆撃場」と空対地用の「黄尾礁(こうびしょう)射爆撃場」の2カ所も中国の防空識別圏に入った。

中国が任意に設定した防空識別圏内で米国の訓練の事前通報を求め、米国がそれを無視して軍事演習を強行した場合、米中間の衝突に発展する可能性がある。
ケリー米国務長官が
「所属を明かさないか、北京からの指示に従わない航空機に対し行動を起こすという脅しを実行に移さないよう中国側に求める」
との声明を出したものそのためだ。
アーネスト米大統領副報道官は
「領有権紛争は外交的に解決すべきだ。
挑発的で緊張を高める言動や一方的な政策発表ではなく、共通の意見集約で解決策を探るべきだ」
と指摘した。­­

米国は23日、中国が防空識別圏を発表して以降、ホワイトハウス、国務省、国防総省がそれぞれ声明を出し、中国の措置を強く非難した。
中国はこれに関連し、日本だけでなく、米国にも絶対に譲歩しない意向を示した。
環球時報は26日付社説で、
「安倍首相は『予想外の事態が起きる』という言葉で中国を脅そうという考えを捨てるべきだ」
と主張した。
また、
米国が本当に東シナ海の『予想外の事態』に介入しようとするならば、中国は毅然と対応するだろう
と指摘した。
同紙は
「釣魚島は中国に近い。
人民解放軍が火を付ける棒切れだけを持っているわけではない。
 米国も東シナ海が米軍の艦隊が思い通りにできる海域ではないという事実を知っているはずだ
と脅し文句を並べた。

中国は平行して空軍力をアピールした。
国営中央テレビ(CCTV)は、東海艦隊所属の戦闘機「殲10」数十機が大規模な空中戦訓練を行ったと伝えた。
殲10は中国空軍・海軍の主力戦闘機で、2006年に実戦配備された。

一方、日本経済新聞によると、米国と日本は東シナ海上空での監視・偵察活動を強化することを決めた。
同紙はまた、米軍が無人偵察機「グローバルホーク」などを東シナ海上空に集中投入する計画だと伝えた。
グローバルホークは高度2万メートルの上空から高性能カメラで中国の戦闘機の離発着状況を監視できる。

 韓国政府は防空識別圏問題が米中の対立に発展することに困惑している。
韓国政府は中国が防空識別圏に離於島(中国名・蘇岩礁)を一方的に含めたことに正面から反発しており、日米と同じ船に乗った形だ。
しかし、米中、中日が対立する東シナ海南部については、特定国を支持することもできない状況だ。
韓国外交部(省に相当)関係者は
「韓国は離於島を問題にしているだけであって、米中対立には何も言いにくい
と話した。

米国が1951年に韓日の防空識別圏を定めたことで、離於島と馬羅島周辺の上空が日本の防空識別圏に含まれたことについても、韓国政府は世論の批判にさらされている。
韓国は日本や米国とも対立しうる状況だ。
韓国政府当局者は
「問題の本質は韓国と中国の防空識別圏問題だったが、対立が多角的に広がり、対応が困難になった」
と述べた。



レコードチャイナ 配信日時:2013年11月27日 15時56分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=79723&type=0

<防空識別圏>東シナ海における新たな「ゲームの規則」―露メディア


●25日、ロシアの国際放送・ロシアの声は「東シナ海における新たな『ゲームの規則』」と題する記事を掲載した。写真は中国の発表した防空識別圏。

 2013年11月25日、ロシアの国際放送・ロシアの声は「東シナ海における新たな『ゲームの規則』」と題する記事を掲載した。
 環球時報(電子版)が26日付で伝えた。
 以下はその概要。

 中国政府が23日に設定した、尖閣諸島を含む東シナ海上空の防空識別圏は、日本や韓国のそれと一部重複するものだ。
 米国は「東シナ海の現状を変えようとする一方的な行為だ」と非難。

 日本も「まったく受け入れられない」と強く抗議した。
 日本政府は、中国側の今回の対応を尖閣諸島問題における新たなアプローチととらえ、警戒と偵察活動を強めている。

 ロシア科学アカデミー極東研究所の専門家、ヴァレリー・キスタノフ氏は、
 「このようにして日本と中国の防空識別圏は重なってしまった。
 この状況は危険で憂慮すべきものだ」
とした上で、
 「争いの展開は読めない。
 なぜなら、どちらかの神経が耐えられなくなれば、軍事衝突に発展する可能性もあるからだ。
 日本の背後に米国がいることを考えると、結果は予測できない」
と警告した。

 米国防総省は、日本の管轄下にある尖閣諸島は日米安全保障条約に含まれるものだと強調している。
 このことは、同地域が攻撃されるような事態になれば、米国は盟友・日本を守ることを意味している。
 米国側の発言に対し、中国政府は中立を守るよう求めている。

 中国の防空識別圏設定により、当該地域の緊張は高まる一方だ。
 いずれの国も国益を主張し、譲歩する構えを見せていない。
 こうした中、米国のケリー国務長官が12月初めに予定している、中国、日本、韓国訪問は極めて重要な意義を持っている。



ロシアの声 25.11.2013, 16:44
http://japanese.ruvr.ru/2013_11_25/124957015/

東シナ海における新たなプレー規則



 日韓米そして台湾は中国が導入した東シナ海の新たなプレー規則を退けた。
 係争地域である尖閣諸島付近の東シナ海空域は11月24日より中国の防空識別圏に入れられた。
 このゾーンは日本、韓国の領空と重なるものであり、台湾の安全圏にもあまりにも近い。
 米国はこうした中国の歩みを地域における現状を変えようとする試みだと捉える声明を表した。

    中国は日本に対する尖閣諸島を巡る争いを強化した。
 諸島は日本の管轄下に入っているものの、中国はこれを自国の領土と捉えている。
 11月23日より、中国は韓国と台湾の間の広い領域についても自国の対空識別圏だと宣言した。
 この空域を飛行する航空機はすべて中国に飛行計画を提出し、中国と連絡を取り合わねばならない。
 中国国防省はこの新たな防空識別圏での規則に違反した場合、国防的性格の特別措置をとる命令を出した。
 中国空軍はこの空域の最初のパトロールをすでに終えている。
 中国は2機の早期発見用航空機に伴走された戦闘機グループを飛ばしたが、これに対し日本側も迎撃機を発射させている。

    日本政府は、中国が防空識別圏を創設したことは受け入れがたいとの声明を表した。
 日本ではこのアプローチは、諸島に対する新たな主張として受け止められており、警告、諜報活動が強化された。
 ロシア科学アカデミー極東研究所の専門家、ヴァレリー・キスタノフ氏は、

 日本はこれより以前、この領域は自国の対空防衛で守る事を宣言している
と指摘し、次のように語っている。


  「このようにして、この地域には日本と中国の2つの防空識別圏が重なることになってしまった。
 これはもちろん、とても危険なことだ。
 状況は憂慮すべきものであり、論争の展開は読めない。
 なぜなら、一触即発で軍事事件が繰り広げられる危険性は常にあるからだ。
 そうした事態が起これば、日本の背後に米国が控えていることを考えれば、結果は想定の範囲を超える。」

 中国の防空識別圏の創設に対し、米国の見せた反応は予想されたものだった。
 ヘーゲル国防長官は、中国の決定は米国がこの地域で行う軍事作戦を邪魔するものではないとの声明を表し、日本の管轄下にある尖閣諸島は日米安全保障条約に含まれると強調した。
 これはつまり、米国は日本が中国との軍事紛争を起こした場合、同盟国である日本を守ることを指している。
 これに対し、中国は日本への支援を控えるよう呼びかけた。
 同時に中国は日米が中国の防空識別圏創設を強く批判したあと、日本大使館、米国大使館に対し、公式的な抗議を申し入れている。

 韓国は中国の最近の行動に対し、遺憾の念を表した。
 この防空識別圏は韓国の対空防衛が守っている済州島の南西部のゾーンと部分的に重なる。
 同国国防省はこの地域に対する韓国の法的根拠は不動のものだとする声明を表している。

    中国のこうした行為に深い遺憾の念を表したのは台湾も同じだ。
その声明のなかでは、台湾は島の安全と主権を守っていくと主張されている。


 中国の防空識別圏が引き起こした緊張は高まる一方だ。
 これに関してはどの国も国益を主張し、一歩も譲らぬ構えを見せているからだ。
 ケリー米国務長官の中国、日本、韓国訪問が12月初旬に開始されるが、これには多くの駆け引きが隠されているものと見られる。



ロシアの声 23.11.2013, 14:35
http://japanese.ruvr.ru/2013_11_23/nihon-chuugoku-senkaku/

中国 東シナ海に防空識別圏設置

   23日、中国国防省は、東シナ海に防空識別圏を設置すると発表した。
 このゾーンには、中国がその領有権を日本側に求めている無人島、尖閣(中国名ジャオユイダオ)諸島が含まれている。
 なお現在、この島々は日本のコントロール下にあるが、中国の海洋警察の艦船が絶えず周辺海域を航行している。
   防空識別圏内飛行に関する規則は、23日北京時間で10時に効力を発した。
 中国国防省は、このゾーン内では、中国空軍の確認に答えなかったり、指示に従わない航空機に対して、防衛的措置がとられると警告している。


   なお外国の航空機は、このゾーンを通過する場合、事前に中国外務省に対し飛行プランを提出し、確認の問い合わせに答え、機体にはっきりとした識別マークをつけなければならない。



【*****新中華帝国の暴走*****】


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