2013年11月28日木曜日

中国空軍の対応能力は十分なのか?:B52飛行、自衛隊機飛行、韓国機飛行

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ロイター 2013年 11月 28日 16:54 JST
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTYE9AR04920131128

焦点:中国の防空識別圏設定、軍の対応能力は不十分の可能性

[香港/北京 27日 ロイター] -
 中国が沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)を含む東シナ海上空に設定した防空識別圏(ADIZ)に支配を及ぼそうとすれば、中国軍は哨戒任務や緊急発進の活動が増えるため、オペレーション面で忙しくなりそうだ。

 地域の軍事アナリストや外交官によると、中国の防空レーダー網および哨戒機や戦闘機の活動は、英国の国土面積の約3分の2に当たるADIZをカバーするようになる。
 たとえ限定的なものであれ
 中国の行動は地域の警戒を呼び起こし、日本に圧力をかけることになるとの声も出ている。

 中国はADIZにおいて識別に適切な協力をしない航空機に対し「防御的な緊急措置」を取ると警告している。

 既に中国の対応は試されている。

 25日には米軍のB52戦略爆撃機2機が、中国への事前通報なしに尖閣諸島上空を飛行。
 日本の大手航空会社の航空機は27日、中国当局に飛行計画を提出せずに同空域を通過した。

 中国の国防省は、米軍のB52戦略爆撃機2機の飛行について、全航程を監視したと表明。
 米国防総省は、2機が中国機の監視やコンタクトを受けることはなかったと明らかにした。

 日本の政府筋は、公海上空におけるこのような広範囲の空域をカバーするレーダーや戦闘機は中国軍にまだないとの認識を示す。

 インターナショナル・インスティチュート・オブ・ストラテジック・スタディーズ(ロンドン)で東アジアの軍事問題を研究する専門家、クリスチアン・レ・ミーレ氏は、中国は艦載レーダーなどにより哨戒能力を拡大することが可能としつつ、依然としてギャップは残ると指摘している。



jiji.com (2013/11/28-17:50)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013112800719

自衛隊、中国防空圏で飛行=警戒活動「変更せず」-菅官房長官

 菅義偉官房長官は28日午後の記者会見で、中国が防空識別圏に設定した東シナ海上空を自衛隊機が飛行し、通常の警戒監視活動を行ったことを明らかにした。
 中国側への事前通報はしていない。
 菅長官は
 「特異な現象は全く見られなかった」
と述べ、中国軍機による緊急発進(スクランブル)などの反応はなかったと説明した。

 菅長官は
 「防衛省・自衛隊は平素より東シナ海を含むわが国周辺海域で必要に応じてP3C哨戒機や護衛艦を柔軟に運用し、警戒活動を行っている」
と指摘。
 こうした活動について
 「今後も中国への配慮のために変更するつもりは一切ない」
と強調した。
 自衛隊機の飛行日時などの詳細には言及しなかった。 
 中国が設定した防空識別圏では、米軍爆撃機も中国側に事前通報せずに訓練飛行している。



 CRI online  2013-11-28 12:45:00
http://japanese.cri.cn/881/2013/11/28/141s215187.htm

日本防衛大臣、自衛隊は防空識別圏を通常飛行

 共同通信の26日付の報道によりますと、小野寺五典防衛大臣がこの日に開かれた記者会見で中国が防空識別圏を設定したことについて
 「自衛隊と駐日米軍は連携を強め、互いに情報交換しながら日米で協議していく」
と述べました。

 小野寺防衛大臣は27日に
 「中国の防空識別圏は一方的な設定で、いち早く撤回してもらいたいし、認められない。防空識別圏を米軍のB52爆撃機が飛行した。
 米軍が普通に今まで飛んでいたところを通常通りに飛んでいるということだ」
と語りました。

 また小野寺防衛大臣は日本の自衛隊の航空機は中国が設定した防空識別圏を通常通りに飛行し、警戒監視の態勢を保っていく方針であることを明らかにしました。

 日本のメディアは
 「安倍政権は航空自衛隊の防衛体制を強化するとともに国連と国際社会が中国に圧力をかけることを計画している。
 日本の制空権を崩そうとしている中国が強硬な姿勢を変えないため、両国間の緊迫した雰囲気がますますひどくなっている」
としています。



「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年11月28日
http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2013-11/28/content_30734080.htm

 日本の防空識別圏の作戦フローを分析

 中国が23日に東中国海の防空識別圏の設定を発表すると、日本が特に強い反応を示し、自国の軍機の活動が中国側の新規定による「拘束」を受けないことを強調した。
 日本は1960年代前半より、駐日米軍から防空識別圏の管轄権を引き継いでいる。
 防空識別圏を初めて設定した米国からの教育を受け、日本は防空識別圏の設定と管理の経験を積み重ね、比較的整った「作戦フロー」を形成した。

 航空自衛隊の業務フローによると、防空識別圏の管理体制は地上のレーダー基地(もしくは早期警戒機)、防空指令所・航空総隊作戦指揮所、航空基地によって構成される。
 そのうち最も重要なのは、全国28ヶ所に設置されている大型固定レーダー基地が発揮する、「耳目」としての力だ。
 これらのレーダー基地は自動警戒管制システム(JADGE)内に収められ、三沢・入間・春日・那覇の4大防空指令所、府中基地の空自航空総隊作戦指揮所と密接にリンクし、防空識別圏内の「異常」を常に監視する。

 指揮所は空の状況を明確に判断しなければならず、かつ「敵意ある目標」に対して戦闘機のスクランブル対応をかける大権を握っているため、職員は高い戦術的素養と鋭い判断力が必要だ。
 報道によると、防空指令所のトップは首席迎撃管制官で、その下には安全幹部、迎撃(兵器)管制官、対空監視員、識別技術員、管制技術員、空域協調員などが含まれる。

 空自防空指令所、格上の航空総隊作戦指揮所が、防空識別圏内に出現した「敵意ある目標」の追跡・監視を決定した場合、スタンバイしていた空自の戦闘機部隊が「緊急発進」(もしくは監視活動と呼ばれる)をかける。
 中日が頻繁に対峙する東中国海方面を例とすると、沖縄那覇基地の空自第204飛行隊は毎日パイロットをスタンバイさせている。
 彼らは通常、作戦室内で独立したスペースを持つ当直室内で不測の事態に備える。
 飛行隊長を含むすべての資格を持つパイロットが、交代でスタンバイしなければならない。

 空自機のスクランブルは3段階に分かれている。
 第1段階はスタンバイだ。
 基地は最も頻繁に使用する滑走路の位置に基づき当直用の格納庫(F-15を1機格納)を設置する。
 緊急発進の指令を受けると格納庫のドアが開かれる。
 パイロットは格納庫内でミサイルにロックし、エンジンを掛けて外に出る。
 この全過程は2分内に実施される。

 第2段階は目標機への接近だ。
 2機の編隊が離陸すると、空自の防空管制所がナビゲーションを担当する。

 第3段階は阻止だ。
 2機のF-15による編隊が目標まで2000フィートに迫ると、パイロットは目視により目標機の外形を観察し(日中のみ)、その国籍と武器の有無を確認する。
 目標に敵意がない場合、空自機はこれと並ぶように飛行し、無線通信により呼びかける。
 空自の艦隊はその間に目標の写真を撮影する。
 1機が目標に接近し撮影を行い、もう1機が目標の上方で観察を続ける。



レコードチャイナ 配信日時:2013年11月28日 19時56分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=79799&type=0

自衛隊機が中国の防空識別圏を飛行
=「軍は何をしている!」「これじゃ意味がない」―中国版ツイッター


●28日、菅義偉官房長官は記者会見で、23日に中国が設定した防空識別圏内を、自衛隊機が中国への通知なしに飛行したことを明かした。中国版ツイッターには、日本や中国政府に対する批判が多数寄せられた。資料写真。

 2013年11月28日、菅義偉官房長官は記者会見で、23日に中国が設定した防空識別圏内を、自衛隊機が中国への通知なしに飛行したことを明かした。
 今のところ中国側からの反応はないという。

 米軍機B-52に続き、韓国、日本の軍機も中国側に通達しないまま、防空識別圏を飛行している。
 これについて、「中国版ツイッター」と呼ばれる簡易投稿サイトには、多くの反響が寄せられている。 
 以下は、寄せられたコメントの一部。

●.「撃ち落とせ!」
●.「明らかな挑発行為だ!」

●.「こんなに好き勝手されていいのか?」
●.「わが軍も日韓の識別圏と重なっている地域を飛行するべきだ」

●.「また恥をかかされたな」
●.「米国、韓国、日本に順番にからかわれている」
●.「識別区は領空でもないのだから撃ち落とせないだろう」

●.「米国も無視、日本も無視。これじゃ防空識別圏を設定した意味がない」
●.「防空識別圏は設定しない方が良かったよ。何もできないんだから」

●.「誰かが防空識別圏に入っても、他国が言わなければわれわれは気付かない」
●.「こういう情報はどうしていつも国防部からではなく、日本メディアからばかり入ってくるのだ」

●.「中国軍は一体何をしている?」
●.「中国の外交部は口だけじゃないか」
●.「外には弱腰、内には強気。がっかりだよ」


 いやー、これには驚いた。
 アメリカ軍のB52は別格とみていいが、
 少なくとも自衛隊機に対しては、スクランブルくらいはあってもいいように思うが。
 イギリスメデイアは中国軍がコントロールできているのは2/3だというが、どうもそうらしい。
 3/3できてから防空識別圏をもうけるべきではないのか。
 たしかスタンバイできている飛行機は1,000機あるといっていたと思うが。
 やはりこれでは、バカにされるだけである。
 でも早晩、態勢もととのうことだろう。
 製品でいうところの「初期エラー」だろう。
 ちょっと発表が勇み足だったのだろうか。
 それだけ追い詰められていたということになるが、でもいこれでは逆効果で中国空軍組みやすしということにうなってしまう。


サーチナニュース  2013/11/29(金) 15:50
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=1129&f=national_1129_021.shtml

日米が防空識別圏内飛行…中国政府に非難の矛先=中国版ツイッター

  菅義偉官房長官は28日の記者会見で、中国が設定した防空識別圏内を自衛隊機が中国への通知なしに飛行したことを明かした。 
 中国メディアの財新網が中国の簡易投稿サイト・微博を通して同報道を伝えた。

  自衛隊機は中国の防空識別圏内を飛行したものの、中国軍機による緊急発進は確認されなかった。
 中国のネットユーザーたちは、自衛隊機が防空識別圏内を飛行したことと、中国側が何も対応を行わなかったことの2点に対し、どのような反応を示しているのだろうか。

  微博のコメントを覗いてみると、ネットユーザーたちの発言の多くが中国側の対応を非難するもので、

●.「何もできないという恥ずかしい状況を自ら作ってしまった」
●.「何もしないなら防空識別圏なんて不要だ」

  などといった意見が多く寄せられていた。しかし、“通知なしで防空識別圏”に入ること自体は、中国も行っていることだとの指摘もあり、

●.「わが軍の戦闘機が日本の防空識別圏内に入る時、日本に通知しているか? 
 単なる識別圏にすぎず、領空侵犯したわけではない」
●.「わが軍の戦闘機だって頻繁に日本の防空識別圏内を飛行している」

  などのコメントがあった。
 日中の大きな違いは、自衛隊は中国機が防空識別圏内に入るたびに緊急発進していることと言えよう。
 さらに、自衛隊機が中国の防空識別圏内に入ったことを官房長官が明かしたため、

●.「事前に通知するか、事後に通知したかの違いだけで、結局同じだ」

  との意見もあったが、事前連絡のありなしはやはり大きな問題ではないだろうか。
 中国軍は米軍機ならびに自衛隊機に対する緊急発進は行わなかったものの、今後は防空識別圏内のパトロールを常態化させ、監視を強化する方針を示しており、東シナ海をめぐる情勢がさらにエスカレートする可能性が高い。

 

レコードチャイナ 配信日時:2013年11月29日 10時34分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=79813&type=0

<中華ボイス>中国の防空識別圏は「公衆トイレ」!?
対策が不十分では意味がない―中国ネットユーザー

 2013年11月29日、中国が東シナ海に防空識別圏を設定して以来、日米韓の航空機圏内進入、日本の撤回要求、中韓が管轄権を争う離於島(イオド、中国名:蘇岩礁)に関してなど、さまざまな事態が発生している。

 防空識別圏について中国のネットユーザーは、
 「中国は防空識別圏を発表したが、予想した効果は見られていない。
 米国の爆撃機を皮切りに、韓国と日本の航空機も通知なく堂々と圏内を飛行。
 挑発する意図は明らかで、中国はさらなる措置を講じないとメンツが立たないだけでなく、取り返しのつかない事態に発展する。
 仮に米・韓・日3カ国の航空機が中国の同意なく勝手に進入しても中国に打つ手がなければ、防空識別圏は誰でも自由に入れる公衆トイレと化す。
 このままでは、防空識別圏は中国にとって扱いにてこずる“ゆであがった芋”になってしまう」
と中国の対策が不十分だと指摘した。




【*****新中華帝国の暴走*****】

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